英語学習を始めたきっかけ
大学でTOEICの勉強をしないといけないというところがスタートでした。大学1年時、必修の英語の授業が面白くない、なおかつ一限の授業で朝が早くて行けないと思っていたのですが、TOEICで600点を取れば単位がもらえるとのことで、自分で参考書を買って図書館などで勉強している方が効率が良いと考えました。一番最初のTOEICの結果は450点でしたが、大学3年時にはTOEIC970点(IPテスト)や英検1級を取得することができました。
その過程では、リスニングのスクリプトを完全コピーできるようになるまでやるというモノマネを生かした勉強をしたり、日本語を教えるTA(ティーチング・アシスタント)をするためにアメリカへ留学をしたりもしました。
自分にあった英語学習法の見つけ方
私の基本的な勉強スタンスは、ネイティブが話している動画をピックアップして、それを完全に使えるまで繰り返していくというものです。その際、聴き取れない単語や表現をチェックできるようにTED Talksのような字幕がついている YouTube動画を活用しています。
また、音だけでなく、間の取り方や相槌、フィラーワードも真似をして、「いつもの自分とは違う自分を楽しむ」ことに語学の喜びを見出していました。
僕の中では試験の点数とかは後からついてくるものだと考えていて、音の語感を掴むためにも、最初はリスニング学習から入るべきだと捉えています。
おすすめの英語学習法|単語・文法
単語に関しては高校生の時にターゲットやデータベースといった単語帳をやっていました。高校生の時は英語の勉強は学校の授業を聞くだけだったので、積極的に自分から文法書を活用することはありませんでした。
大学に入学してからも、基本的に単語帳を中心に勉強することはせず、TOEICの公式問題集の注釈に掲載されている単語、英検準一級、一級の単語帳から名詞と動詞を中心に学習していました。
僕は単語帳はアルバム的な存在だと思っていて、単語帳を使わずに語彙習得を目指し、単語帳を時々見返して確認作業をするぐらいで良いと考えています。もちろんその時に知らない単語があれば覚えるということはしていました。
ちなみに文法に関しては、英検1級を取得した大学3年生の頃にようやく5文型について体系的に勉強したくらい、大まかな理解しかできていませんでした。
英語は理解できるインプットになった時点で、文法用語は分からなくても答えは出せるようになっているものだと思います。なので、TOEICなどの試験では点数が伸び悩むまではとにかく最低限の文法知識と大量のインプットが必要だと考えています。
おすすめの英語学習法|リスニング
リスニングについては、スクリプトがあるもので勉強することが必要不可欠です。そして英語学習とは、「まだ知らないものをいかに減らしていくかという無限の作業」だと考えています。
英語の音声を聞いている時に最初はスクリプトを見てはいけないと考えている人もいるのですが、演習量を増やす目的であれば最初から見てしまっても問題はありません。答えを見てはいけないのは試験とかの類だけなので、スクリプトを見ながら聞き取れなかった箇所をクリアにしていくことが大切です。僕自身、TOEICのリスニング勉強時は最初からスクリプトを見ていました。
加えて、実際に英語で会話をしている時に聞き取れないことがあった際はリスニングだけでなく、相手への質問の仕方も大事だと考えています。どこが分からなかったかを特定したうえで質問をしたり、内容の理解を確認したりするコミュニケーションが必要です。
英語が聞き取れないことに対して落ち込む必要は全くなくて、むしろ聞き取れないことが前提で良いです。でも聞き取れたパーツから相手への確認作業をすれば、会話は進むんですよね。それなので、僕はその質問の仕方とかもずっとメモしていますし、メモした内容をネイティブの先生に聞いたり、ChatGPTやDeepLで確認したりするようにしています。
おすすめの英語学習法|スピーキング
僕はそもそも英語学習において四技能を区別して勉強することにこだわる必要はないと考えています。リーディングをしている時にもスピーキングの学習はしていますよね。読んでいるものをそのまま話せば良いだけですし、ライティングについても同じです。
国連英検特A級と英検一級の作文で満点を取得したことがありましたが、それは僕の英語力が優れているわけではなくて、読んだ文章や聞いたことのある表現を参考に使っているだけなんです。そして、それを口に出していくことで作文能力だけではなくスピーキング力の強化にも繋がると思います。
他には、難しい単語を言った後に簡単な英語に言い換えるというパラフレーズの学習も重要です。僕は自分専用のパラフレーズ集を作るようにしていて、新しい英語表現を見つけたら随時足していく、いわば秘伝のタレのようなものを持っています。これをスピーキングの試験前に復習するようにしています。
自己紹介をする際にも、あらかじめ雛型を作っておいて、人前に出る際に見返しておいたり、英語試験の面接でも同じような準備をしているので、国連英検特A級の二次面接でも高得点を取ることができたのだと思います。
そもそも社会人の場合、勉強できる時間も限られているので、四技能に分けて勉強することが困難だと思います。
継続学習のコツ
大胆なことを言うと、モチベーションというものはそもそも存在しないと思っています。モチベーションが下がる人の傾向として、勉強する前にその意味を深く考え過ぎてしまっているように感じます。なので、どちらかというと「やりたいからやる」という感覚が重要です。
勉強はしたくなければやらなくてよくて、代わりに読書をしたり映画を観てリフレッシュした後、また英語学習をしたくなったらすればいいと思っています。「挫折」ではなくて次にやる気が出るまでの「休息」だと思って、気楽にやっていきましょう。
英語ができるようになって良かったこと
色んな方と交流できるようになったことです。英語学習において、自分が楽しんで気づいたことをSNSで投稿して、そこから自身のコミュニティの外側にも知り合いが増えました。また、海外の友達とも英語でコミュニケーションを取ることが大学生ぐらいの時からできていることはとても恵まれているなと感じています。