英語学習を始めたきっかけ
英語学習を始めたきっかけは新婚旅行でした。せっかく行くならと少し英語を勉強してから、イギリスやフランスといった旅行先に向かったのですが、上手に英語を話すことができませんでした。悔しいという気持ちと同時に、英語ができればもっと旅行も楽しめ世界が広がる、そんなことを考えていました。これをきっかけに英語学習に本腰を入れ始め、28歳から英語学習を開始しました。
自分にあった英語学習法の見つけ方
最初は当時テレビCMなども行っていた聞き流し教材を1年半もの間、真剣にやってみたのですが全く伸びませんでした。次に、英語を話せるようになりたいのであれば、スピーキングが大事だということで、オンライン英会話にもトライ。始めた当初は10代のフィリピン人の方を相手にとても緊張したりしていましたが、1年ほど楽しく続けていました。しかし、インプットが不足している状態でオンライン英会話に取り組んでいたので、一定のタイミングから伸びが止まり、改めて単語と文法をしっかり取り組み、時折レッスンを受けるというスタイルにしたところ、止まることなく着実に英語力を向上させることができました。
おすすめの英語学習法|単語・文法
まず英語学習全般において、書籍で学習を進めてもらうことを推奨しています。その中で単語帳はターゲット、文法書は中学英語をもう一度ひとつひとつ分かりやすくをおすすめしています。
単語の学習方法としては、最初は一語一訳で覚えていきましょうと私の生徒にも伝えています。完璧主義で最初から全部覚えようとすると、忘れたことにショックを受けることもあるので、そうではなくて、回数を重ねるごとに徐々に覚えていけば良いと考えています。
マインドとしては、単語を忘れるのは当たり前、その代わり何回思い出したかで勝負していくことが大切です。単語に限らず、いかに挫折せずに続けられるかが英語学習において重要なんだと感じています。
次に文法ですが、文法は黙ってやらずに声に出して勉強していきましょう。英語だけでなく、
日本語の解説についても声に出して説明することをおすすめしています。黙ってやると、退屈で飽きてしまうし、英会話に繋げていくという視点では声に出して学習していくことが効果的です。また声に出しながら学習を進めると、自身の理解度も分かるので、見えない誰かに説明するような感じでやるのが良いです。
おすすめの英語学習法|リスニング
リスニングについては、事前にもしくは同時に英語発音の基礎を学ぶと良いと考えています。
英語学習者の方と話していると、英語の音が聞こえないのを自分のリスニング力のせいにしている方がいるのですが、そうではなくて音声変化の規則を知らないだけだったりします。
また、音声変化を一通り学んだあとは、自身の発音チェックも定期的にできる方法を身につけておくと良いです。これは裏技的な方法ですが、発音学習の基礎として「英語耳」という書籍を使い、その書籍の中で出てきた単語を英語アプリの「ELSA」に登録、そしてELSAで発話をテストして自身の発音のネイティブ度をチェックするという手法がおすすめです。
ちなみにこのやり方であれば、ELSAは無料プランのままで大丈夫です。
発音の基礎が完了したら、書籍を使ってリスニング対策をしていきましょう。その際に使用するのは英検のテキストがおすすめです。特に3級であれば比較的ゆっくり発音してくれるし、分量もちょうど良いです。その音源を聞いて一発で日本語に変換できるかをトレーニングしていきましょう。
また、リスニング対策と一言で言っても、音の理解ができていないのか、もしくは音は取れるが意味が理解できていないのかによって、トレーニング方法が異なります。
前者の音の理解ができていない場合は、オーバーラッピング。意味が理解できていない場合はシャドーイングのトレーニングをおすすめしています。
他にも普段から英語を聞くことに慣れておくというのも大事な視点です。テストや勉強の時だけ集中して英語を聞くのではなく、Podcastなどを使って日常の中でもリラックスした状態で英語を聞くことを習慣づけていきましょう。
おすすめの英語学習法|スピーキング
次にスピーキング学習ですが、こちらも書籍を使います。その際に使うのは「英会話は筋トレ」と「瞬間英作文」です。それぞれの書籍の特徴としては、英語を話すときの話し始めや重要表現は「英会話は筋トレ」で学び、その後の文章を構築する、パズルのように組み合わせるというスキルは「瞬間英作文」で学ぶという点です。
並行して英検の英作文や英語日記を書くのもおすすめです。もし英語日記を書くにもネタに困ってしまうという場合は、Q&A Diary 英語で3行日記という本を使えば、1年分のトピックが用意されているので、書く内容に困ることはありません。
上記の学習を進めていきながら、あとは独り言英会話を行うことで、表現が自分のものになっていきます。
オンライン英会話の上手な使い方
単語や文法、リスニングとスピーキングのトレーニングを積んだあとは、ぜひオンライン英会話にもチャレンジしていきましょう。
オンライン英会話において大事なポイントは2つです。一つは「楽しむ」ということ。もう一つは「英語日記を活用する」ということです。
英語学習全般において言えることですが、とにかく楽しむことが継続のコツです。自身の練習してきたことができるようになったり、海外の人と意見を交換できたりするサービスを存分に楽しみましょう。
そして、オンライン英会話の効果的な使い方としては、事前に用意した英語日記をオンライン英会話の先生に添削してもらって、それを音声読み上げソフトに入れ、シャドーイングをする。これらのストックを増やしていくと、英語で言えないことはなくなっていきます。ちなみにおすすめの音声読み上げソフトはNatural Readerです。
また、オンライン英会話では、ネイティブと非ネイティブのプランがありますが、中級者以下の方はフィリピン人などの非ネイティブのプランにした方が良いと思います。値段も安いので続けやすいですし、ネイティブの話すスピードについていけなくて挫折するということもありません。
もし非ネイティブでアジア圏以外の方からレッスンを受けたい場合はセルビア人の先生を選ぶのもおすすめです。海外特有の頷いてくれない感じとか、程よい緊張感の中で学ぶことができますよ。
継続学習のコツ
ポイントは2つあって、一つ目は「成長を感じられるようにすること」です。成長を感じるためには、英検などの資格試験を受けると良いと思います。英会話ができるようになりたいから試験は要らないという人も中にはいますが、客観的にかつ段階的に成長を感じられる試験はとても有効です。
二つ目のポイントは「楽しむことです」です。私は北海道・札幌に住んでいて、周りに外国の方が全くいない環境なのですが、オンライン英会話を通して外国の方と通じたという感覚が楽しくて学習が続いた経験があります。皆さんにとっての“楽しい”をぜひ見つけてほしいと考えています。そのためにカチッとした英語学習だけでなく、PodcastやYouTubeなどのカジュアルに学べるものも取り入れると良いかもしれません。
英語ができるようになって良かったこと
良かったことはたくさんあるのですが、市役所で勤務をしていた時に海外出張へ行かせてもらったり、2019年のラグビーW杯の外国人対応のボランティアの統括を任せてもらったりなど、仕事上でも役割やチャレンジする機会をいただけたことです。
プライベートでは海外旅行が趣味になり、一人でも行くようになりました。もともとは家でお笑いを観たり、漫画を読んだりなど、インドアなことが好きだった自分が英語のおかげでアウトドアになりました。
それだけでなく、英語学習を通して得た経験や苦労したことを、次は人のために生かしたいと思って、市役所を辞めて英語講師になるという決断と行動までに至りました。
もし英語を学んでいなければ、札幌で生まれ、札幌で育ち、札幌で就職して、そのまま定年を迎えていたかもしれません。英語を通して海外の文化や価値観に触れ、チャレンジすること、自ら環境を掴んでいけることを知って、自分らしく生きていくことが今できています。
https://twitter.com/eigomeister
▼ジョバンニさんのYouTube
https://www.youtube.com/@giovanni-english