私の英語学習法|エリー(多言語学習者)

エリーさんのプロフィール
12歳の頃に行ったアメリカのホームステイがきっかけで英語が好きになり海外に興味を持つ。外大に進学し、在学中にアメリカやスウェーデンでの留学を経験。卒業後は、南米で日本語教師を経験したり、アメリカの大学院で言語学と日本語教育を学ぶ。異文化体験や多言語学習の体験談を通して、外国語学習の楽しさ・コツなどを発信中。英検1級、TOEIC970、DELE C1、TOPIK 4級などを保有。

英語学習を始めたきっかけ

12歳の時にアメリカへホームステイへ行ったのがきっかけです。当時は容姿のことでイジメにあったり、母親の強い勧めもあって、日本人が全くいない環境に1ヶ月ほど滞在しました。紙の辞書を片手に全く英語が話せない状態で渡米したのですが、ホストファミリーにも恵まれて楽しい時間を過ごすことができました。 カタコトの英語ではありましたが、言葉が伝わる感覚が嬉しくて、言語や海外に対する憧れのようなものが生まれていったのはその時だと思います。その当時は、海外で日本語教師になれたら良いなとも考えていました。

自分にあった英語学習法の見つけ方

私は座学が本当に苦手でしたが英語が話せるようになりたくて、外大に入学し、英語が得意な友人に学習法を聞いたりしながら、自分でも色々と試してみました。その中で”自分が楽しい”と思えるものをピックアップして続けていたら、英語力も自然と上がっていきましたね。

おすすめの英語学習法|単語・文法

単語帳での学習は苦手だったのですが、海外ドラマや洋画で聞いたフレーズを書き出して、自分だけのオリジナル単語帳をつくって勉強していました。資格試験としてTOEFLなどの勉強もしていたので、分からないことがあれば、そこで単語帳を辞書代わりに使ったり、例文を音源を聞きながら音読したりするようにしていました。
文法については、文法書を頭から順番に学ぶのではなく、TOEICやTOEFLの問題集を解きながら、そこで間違えた内容を文法書で確認するようにしていました。アウトプットをしながら必要なインプットをしていったという流れです。

おすすめの英語学習法|リスニング

中学生の時に行ったホームステイから帰ってきたあとは、洋楽などを中心に音を聞くということをしていました。でも、大学の先生からは”とりあえず聞くだけじゃリスニング力は伸びないよ”と言われて、シャドーイングも行うようになりました。 私の場合は、海外ドラマや洋画の特定のシーンを繰り返し聞いて、シャドーイングを実践していました。
具体的には、単語、文法、表現を理解しつつ、音声変化も把握して、同じシーンを繰り返し視聴。自分でも声に出して、自動化されるレベルまで持っていくというトレーニングをしていたら、リスニング力がグンと伸びましたね。

おすすめの英語学習法|スピーキング

大学時代はとにかく場数を踏むようにしていました。留学生がいるところに入り浸ったり、留学生を観光地に案内するボランティアをしたりして、自ら英語を話す機会をつくりにいきました。 それ以外では、「独り言英会話」もしていました。習った表現を口に出してみたり、お風呂でも英語スピーチをしてみたり、あとは大学の授業で質問されて、うまく答えられなかった内容を思い出しながら、それに対する答えを考えて声に出したりしていましたね。 文章をつくりながら分からないことがあれば、ネイティブや英語が得意な友達に聞いて、正しい文章を把握した上で練習し、それを自分の口から自然に出せるようにしていきました。

ちなみに今は韓国語も勉強しているのですが、アプリを使ってネイティブの方に添削してもらい、正しい表現を独り言を使って自分のものにしていくということをしています。

オンライン英会話の上手な使い方

レッスンでは、なるべく自分が話し慣れていないトピックについて会話するようにしています。そのため、事前準備として背景知識を学んだり、新しい語彙や表現を取り入れるようにしています。 あとは、事前に使いたい表現を一つでも良いので定めて、レッスンの中でアウトプットするようにしています。ハードルはとことん下げて、レッスン内で定めた表現を使えれば、”その日のレッスンは成功だ”ぐらいのテンションでやっても良いと思います。
他には、講師の方に自分が話した言葉を、ネイティブだったらどう話すか?もしくはより良い表現はないか?と聞くようにしています。そうしないと、結局は自分の言える範囲でしか英語を運用できないからです。

継続学習のコツ

自分が楽しめる学習法を見つけることが最も有効です。あとは細く長く、時々太くということを大切にしていて、日々の学習をゼロにしないということも重要なのですが、資格試験を受けて自分の現在地を把握したり、集中的に学習して英語力を高め、その後の継続学習にプラスの作用をもたらすということも考えています。 気持ちの面では、一喜一憂しないことも大切です。もっと言ってしまうと、一喜はしても一憂はする必要がないです。ハードルを低めに設定して、小さな成功体験を積み重ねていきましょう。

英語ができるようになって良かったこと

一番大きいのは、自分に自信が持てるようになったということです。もともと引っ込み思案だったのですが、ホームステイをきっかけに英語が好きになり、英語の勉強を続けられること自体も自信に繋がったと思います。 言語を通して、価値観や視野も広がり、ありのままの自分で良いんだなと感じることができました。かつて片田舎でイジメを受けていた時に、自分にはこの世界しかないと思っていましたが、決してそうではないということを英語学習を通して知ることができました。 世界中に友達ができ、新しい文化や価値観に触れられ、言語学習という一生の趣味が見つかって、本当に良かったなと感じています。

▼エリーさんのTwitter
https://twitter.com/ColorOfEllie

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